環2と国道1号線が交差する平戸立体にあった第一パンこと、第一屋製パン株式会社の横浜工場が2022年5月30日に閉鎖されたことをご存知でしょうか。
私も当たり前にあるものだと思っていた名物工場がなくなっていることを最近になって知り、本当にびっくりしました。
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第一パンの業績回復を目的に横浜を工場を閉鎖して集約
1964年に移転してきて以来、約60年間も戸塚の街に根付いてきた第一パンの横浜工事ですが、今回その歴史の幕を閉じることになりました。
横浜工場閉鎖の背景には、第一パンの業績不振があります。小麦や糖類などの原材料やエネルギー価格などが想定以上に高騰し収益を圧迫したことや、 一部商品で値上げを表明したものの、価格転嫁が遅れたことで、コスト上昇分を補えないことが業績悪化に繋がったと、報道されています。
その厳しい経営状況からいち早く脱するために、横浜工場の生産を関東の他の3工場(小平、金町、高崎)に集約し、横浜工場の跡地について有効活用することを決定したというのが、閉鎖の直接的な理由です。
なお、横浜工場で働いていた従業員236人(2021年12月末時点)の雇用は維持し、他工場への異動を打診したそうです。ただ、通勤環境が著しく変わる事を考えると、難しい部分もあります。
第一パンの工場跡地にできるのはヤマダデンキの新ブランド店
では第一パン・横浜工場跡地には何ができるのでしょうか?10月から跡地に設置されている「建築計画のお知らせ」によれば、次にできるのは、ヤマダデンキの「(仮称)ライフセレクトNEW横浜本店」という名称の店舗だと分かりました。
建築計画のお知らせで明らかになった主な情報
名称:(仮称)ライフセレクトNEW横浜本店
建築主:株式会社ヤマダデンキ
着工予定:2024年1月29日
完了予定:2024年12月6日
地上4階・地下1階
駐車台数:670台
完成は約1年後となっており、来年早々に着工される予定です。
ちなみに「ライフセレクト」というのは、ヤマダデンキが2021年頃から新たに展開している新ブランドになります。「くらしのあらゆるモノがそろうエリア最大級のお店」をコンセプトに、家電をはじめ、家具、インテリア、リフォーム、おもちゃ、生活雑貨を扱うお店です。
直線距離で1km以内の距離に「ヤマダデンキ テックランド横浜本店」があり、両店がどう棲み分けをしていくのか気になるところです。