横浜市営バスの「野庭中央公園」停留所近くにある野庭団地第一雨水調整池に、大規模商業施設ができるとお伝えしたのは、もう2年も前のこと。
長らく工事が始まらず、どうなっているのかなと思っていたら、まさかの事態になっていました。
着手されることなく計画中止
工事が大がかり過ぎたのか!?
定期的にこの工事の進捗を見守ってきましたが、雲行きが怪しくなりはじめたのは、工事開始日を過ぎても一向に動きなかったことからでした。
そして2019年9月に現地に立てられた看板を見ると、工事開始日が「未定」に書き換えられてした。
そして先日、改めてこの看板をチェックすると「建築計画中止のお知らせ」という貼り紙がでっかく貼られていました。
詳細を確認すると、建築主である株式会社ビッグ・ライズが「建築とりやめ届」が出されたのが今年の5月25日。
ショッピングセンターが野庭にできるという、なかなか熱い計画は結局、幻となってしまいました。
ちなみに建築主であった株式会社ビッグ・ライズは、スーパー「食品館 あおば」を展開する会社。野庭に予定されていたのは、「食品館 あおば」を軸にした複合ショッピングセンターでした。
貯水池の機能を残したまま、その上にショッピングセンターを作るという大がかりな計画だっただけに、費用対効果が望めなかったのかもしれません。または、住民説明会以降、話が動かなかったので反対意見が多かった可能性も考えられます。
野庭名物の光景はそのまま
計画中止に伴い、野庭団地第一雨水調整池はこれまで通りの“謎のスペース”として維持されます。野庭地区センターを含めたちょっと不思議な光景が見納めにはなりませんでした。