「下永谷の名所を教えて!」
なんて質問を別の街に住む人からされたら、みなさんはどう答えます?
静かな住宅街なので多くの方は、「特になし」と答えるかと思います。
あえてあげるなら環2のラーメン街道が頭に浮かびますが、「名所」の定義に当てはまるのか疑問です。名所って、もっと観光や娯楽要素が強い場所なのかなと思います。
でも実は名所もしっかりあるんです。それが「下永谷市民の森」です。
入口が見つけにい下永谷の名所or迷所
勇気を出して踏み出した先に広がるプチ大自然
環状二号線の般若寺の交差点から5分ほどの場所にある「下永谷市民の森」は、港南区のWebページや観光案内にも紹介される施設でありながら、とにかく入口が分かりにくいスポット。
入口自体は複数あるのですが、環2の般若寺交差点からアプローチした際の入口は、住宅街の間にシレっとあり、看板も小さめ。さらにパッと見、公園の入り口にはまるで見えない小道になっているので、はじめて行くときにはちょっと勇気がいりました。
おまけに下永谷市民の森がどれほどの魅力があるか分からない初来訪の際には、ひと気がない、ほっそい小道を登っていくことになる入口界隈を見て、「やっぱりやめてラーメン食べて帰ろ!」とUターンしがちな歩を進めにくい雰囲気が漂っています。
実際、我が家も過去に3度ほど、挑戦を試みましたが、いずれも入口を見て、心変わりしています(しかも初回は入口を見つけられず)。
しかし、先日、意を決して下永谷市民の森に行ったら、予想以上の広さ(約6ヘクタール)と、横浜にいることを忘れるような自然溢れる景色にすっかり魅了されちゃいました。
見晴らし台の奥にある森の遊歩道で森林浴
入口周辺は、道幅がせまい登り階段がつづくのですが、すぐに右手に小高い丘が見えてきます。この丘には登ることができ、頂上付近には、見晴らし台としてベンチが置かれていて、横浜の中心部方面を見渡せるようになっています。
小道を進んで見えてくる芝生の斜面から横浜の街並みを見渡すことができる
しかし、この部分は、まだまだこの森の序章に過ぎません。見晴らし台の奥には、遊歩道があり、そこからがこの森の本番です。
カブトムシやクワガタが好みそうなクヌギの木があったり、ちょっとしたアップダウンもあり、トレッキング気分が味わえていい感じでした。
さらに奥に進むとより木々が増えてきて、街の喧騒も聞こえなくなり、横浜にいることを忘れるくらいです。ひと気がないと、静けさがちょっと怖かったりもします。
この散策をした日も、森の奥を歩いてる時に「カサカサ」と音がして、ビクついていたら、物音の正体は、かわいいリスだったなんてこともありました。ちなみにこの森を歩けば、普段はあまり馴染みがないリスの鳴き声なんかも聞こえます。
リス
台湾リス
一周20程度の散策ルートですが、日常を忘れられる時間を過ごせます。
夏にはカブトムシやクワガタを採りにきてもいいでしょう。スズメバチもいたりするので、その点は要注意です。
ここにもあった富士見スポット
そしてもう1つある魅力が、遊歩道の途中、途中にあるベンチ付近から見渡せる富士山。
港南区は本当に色々な場所で富士山に出会えます。ちなみに私が散策した日は、曇り空で見えませんでしたが…。
↓港南区のwebサイトにベストコンディションの写真があったので、参考までリンクを貼っておきますね。
http://www.city.yokohama.lg.jp/konan/furusato/fuji/simonagayamori.html
ちなみにこの森は、公園として市が管理していますが、地主さんのご好意で公園利用されている私有地でもあります。ある意味で、人さまのお庭にお邪魔しているようなものなので、その点は留意しましょう。
また、日没し始めた夕方から夜、そして薄暗い早朝は周辺住民の迷惑になりますし、実際、暗くて物騒な雰囲気もあるので行くべきではないかなと思っています。
週末の日中に、友達と連れ立って、散策するのがいいかもしれません。
●施設詳細
下永谷市民の森
所在地:神奈川県横浜市港南区下永谷6丁目14
アクセス:下永谷駅より徒歩23分、舞岡駅より徒歩23分
※公園界隈には複数のバス停があるのでバス利用の際はお手持ちのナビアプリ、地図アプリでお調べください。
駐車場なし、トイレあり、水道ありhttp://www.city.yokohama.lg.jp/kankyo/green/shiminnomori/shimin-shimonagaya.html