60年以上未完成の道路!?横浜藤沢線を知っていますか?

60年以上未完成の道路!?横浜藤沢線を知っていますか?

日常の風景に溶け込んでいるけど、よくよく考えると不思議なものってありますよね。

その1つが、「天谷橋際」交差点界隈(TSUTAYA港南丸山台店周辺)にあります。

閑静な住宅街を貫く不自然に立派な道路

道路の行き着く先は行き止まり!?

幹線道路並みの広さがある道路が突如として、行き止まりになっているんです。しかも「この道を行けば、どこかすごい場所にたどり着くのでは?」そんな気にさせる立派さがある道路。

実際、天谷橋際交差点から、ワクワクしながら道を下っていくと、たどり着くのは、見慣れた環2の馬洗橋交差点。「バイパスじゃなくて単なる生活道路だったの?」と拍子抜けします。

実はこの道路、上永谷から鵠沼をつなぐという神奈川県の計画の元に作られた延長約14.3kmの道路の一部。そして知る人ぞ知る“未完成道路”なんです。

上永谷から湘南まで一気に行けたら便利そうな気がしまし、道路沿いも賑わいそうですが、反面、交通量の増大で雰囲気も変わりそうで、どっちがいいのかは、正直悩ましいところ。

ちなみに計画が動き出したのは、今から60年以上前の1957年。周辺地域における交通渋滞の緩和というのが、この道路の役割になるますが、時代も状況も変わっているので、未知数な部分もあります。

なお、この道路は、上永谷が起点となるため、早々にでき上がっていましたが、未だ全線開通していないので、馬洗橋交差点から天谷橋際の交差点までの約2kmが暫定利用され、その先は行き止まりとなっています。

この状態になってからもすでに長い年月が経つので、地元の人には、当たり前の光景になっています。

完全に忘れ去られた計画かといえばそうではなく、途切れ、途切れながら工事が完了している場所はあり、神奈川県も早期の完成を目指しています。一方で道路建設に伴う自然環境への影響を懸念する声や、この道路の不要論もあり、県の計画予定とは裏腹に全線開通の目処は立っていません。

〝上永谷のサグラダ・ファミリア〟!?

長年の間、建設中というと、スペインの観光名所・サグラダ・ファミリアを思い浮かべますが、ある意味でこの道路も長年未完成という部分では共通します。

サグラダ・ファミリアは、2026年完成なんて話がありますが、横浜藤沢線は、いつになるのか?

もっとも県の事業なので、維持費などは税金からまかなわれているので、あんまり呑気なことはいえませんが、いっそ地元の人たちでプチ名所化し、おみやげを作ったり、何らかの有効活用した方がいい気もします。「未完成まんじゅん」とか「未完成ロールケーキ」とか、“みかん”を使ってみるとか。すいません、ふざけすぎました。

そんな中、有効活用を模索する取り組みもひっそりとはじまっています。

その詳細は、第2回でまとめます。

・ニュースソース

都市計画道路 横浜藤沢線 – 神奈川県ホームページ
http://www.pref.kanagawa.jp/docs/ex5/road/yokohamafujisawa.htm

横浜藤沢線|藤沢市
https://www.city.fujisawa.kanagawa.jp/doboku-k/machizukuri/kotsu/shisaku/kokudo/fujisawa.html

横浜市 道路局 建設課 横浜藤沢線(上永谷舞岡地区)
http://www.city.yokohama.lg.jp/doro/kensetsu/yokofuji/kaminagayamaioka/

横浜市 道路局 建設課 横浜藤沢線(田谷小雀地区)
http://www.city.yokohama.lg.jp/doro/kensetsu/yokofuji/tayakosuzume/

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