アラフォーの筆者が子供の頃は、ホームパーティや誕生日などちょっと特別な日には小僧寿しを食べていました。

今でこそ大衆的なお寿司といえば、回転寿司が隆盛を誇っていますが、一般家庭でちょっと特別な日に食べるお寿司は、「小僧寿し」だったわけです。

からあげを売り出した小僧寿し

290円のからあげ弁当を目玉に活気戻る

この町に引っ越してきた時に「小僧寿し 丸山台店」を見つけた時は懐かしさを感じたものですが、我が家はいまだ利用なし。お寿司なら回転寿司チェーンに行ってしまい、利用していないくせに小僧寿しの客入りを心配していました。

その小僧寿し丸山台店の近くを最近通った時に驚いたのが、店頭に掲げられた「揚げたてからあげ」の看板。さらに小僧寿しの看板はありつつも、「元祖 からあげの中津家」の看板もあるではないですか!

しかも、お店も賑わっています。

居抜きでからあげ屋さんになったのか?と思いましたが、小僧寿しのメニューも残っており、理解に苦しみました。

よく夜間にバー営業しているお店が昼間に別のオーナーにお店を貸し出す二毛作店は知っていましたが、同じ営業時間に併存しているケースは初めて見ました

確かにかつてのホームパーティの主役であった小僧寿しで、揚げ物を扱えば、再びホームパーティ需要を取り込めます。さらにお弁当は、290円と激安だったりするのでお弁当目当てのお客さんに小僧寿しの存在を再び認知させることが可能です。「たまには小僧寿しでも買っていくか!」となっても不思議ではありません。面白いアイデアです。

しかもからあげの聖地である大分・中津の名を冠した屋号ですから、ちょっと食べて見ようかなという気になります。

水面下で進む併設化

何でそんなことになっているのか?想像できるのが、現在、小僧寿しは、債務超過に陥り経営再建の真っ只中であり、その再建策の一環ではないかということ。

最盛期には2,000店規模にまでなった持ち帰り寿司チェーンですが、昨今では200店舗前後(直営:96店/ FC:125店)にも減っています。経済系のメディアでは「小僧寿しの危機」として取り上げられたりもしました。

そんな中、これといった告知もなく進んでいるのが「小僧寿し」と「元祖 からあげの中津家(元祖中津からあげ総本舖という記載もあり)」の併設化。小僧寿しの公式ツイッターによれば2019年3月の時点で、43店舗で展開中とのことです。

どうやら本部マターで進んでいる取り組みだということは分かりますが、謎なのは、この「元祖 からあげの中津家(元祖中津からあげ総本舖という記載もあり)」が、小僧寿しとどういう関係なのかという点

小僧寿しの別業態?それともどこかのからあげチェーンの暖簾を小僧寿しで展開しているのか?小僧寿しの本部のWebサイトを見ても記述はなく、しれっと展開されていたのです。

とりあえず丸山台店では、からあげは盛況なようで、この週末はお店が賑わっていました

お弁当は、290円から。からあげの単品購入は、1個70円、10個(1パック)680円。チキン南蛮とホットソースがかかった赤からあげは1個90円となっています。

上永谷駅の近くには、からあげが有名な炭火居酒屋 トリゴコロがあるだけに、食べ比べてみるのもアリかもしれません。

●店舗詳細

小僧寿し 丸山台店
電話:045-843-4068
住所:神奈川県横浜市港南区丸山台4丁目9-19
営業時間:
平日10:00~14:00/15:00~20:00
土日祝日10:00~21:00
https://kozosushi.co.jp/shop/info/186/#menu_sp

元祖 からあげの中津家
※電話と住所は小僧寿し丸山台店に準ずる
営業時間:
平日10:00~13:30/15:30~19:30
土日祝日10:00~20:30

●主なメニュー

・からあげ
1個:70円
10個:680円
20個:1,350円

・チキン南蛮
1個:90円
10個:880円
20個:1,750円

・赤からあげ
1個:90円
10個:880円
20個:1,750円

・からあげ弁当
(小)3個:290円
(中)4個:350円
(大)5個:410円
(メガ)6個:470円

・チキン南蛮弁当
(小)3個:350円
(中)4個:430円
(大)5個:510円
(メガ)6個:590円

・赤からあげ弁当
(小)3個:350円
(中)4個:430円
(大)5個:510円
(メガ)6個:590円

※いずれも税別

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