平成最後にして、令和最初の大型連休の真っ只中、皆さんはいかがお過ごしでしょうか?
我が家は、混雑が嫌で、遠出やメジャーな行楽スポットに行く予定はありません…。まぁ毎年のことなんですが、横浜という街は、そんな“安近短”で済ませたい家庭にも優しい街です。
今回、我が家が選んだのが、横浜市営地下鉄1本で行ける小粋な商店街散歩が楽しめる「弘明寺かんのん通り」。
個性的で、お得な買い物ができるお店が多く、とても楽しかったので、何回かに分けて「弘明寺かんのん通り」のお店を紹介していきます。
ちょっとホラーな人気の中華料理店
サンマーメン400円に釣られて入店したら…
今回、紹介するのは「中華料理廣州亭」。昭和の雰囲気が残る「弘明寺かんのん通り」のかが多い中でも、ひときわレトロな佇まいに思わず引きつけられました。
長らくこの街で商売を続けて来たんだろうなと思わせる昭和レトロな外観に、昔ながらの食品サンプルが飾られたディスプレイ。さらに店先に貼られれた「本日、サンマーメン400円」という貼り紙。これは入らない手はありません。
入店すると驚いたのがその内装。昭和と言っても30~40年代的な古さ。最近では、滅多にお目にかかれないレトロな雰囲気が、映画のセットのようでした。しかも店内はなかなかの混雑ぶりで、人気店であることが伺えます。
しかし、同時に感じたのが店内に漂う何とも言えない空気感。昼かつ、照明がついているのに薄暗さを感じる店内に、「ユウヒビール」という聞いたことがないビールのポスター(しかも破れてる)。さらにやたらと髪が伸びた日本人形があったりと、人の心をざわつかせる何かがこのお店にはありました。
他にも店内の随所にお店の外観の写真や意味ありげな店内写真が貼られていて、誤解を恐れずに書くなら、なんか怖い…。
実は2018年末公開のJホラー『来る』のロケ地
実はこのお店、2018年12月に公開された中島哲也監督の『来る』のロケ地でした。店内に、キャストのサイン色紙と映画のチラシなどが貼られていて合点がいきました。
ちなみに『来る』は、すごくざっくり言えば、“得体の知れないの何か”が、ある家族を襲いに来るという話。ミステリー要素も強い作品なので、これしか言えなくてごめんなさい。
岡田准一、黒木華、小松菜奈、松たか子、妻夫木聡と豪華キャストの作品です。
予告編を見ると廣州亭のシーンもあり、映画の雰囲気そのまま。
※予告編とはいえ怖いのが苦手な人はご注意ください
失礼ながら「怖いなぁ」「不気味だな」と感じた理由が、映画の作品世界にシンクロした雰囲気があるからだと気付きました。
撮影時に使われた架空のビールのポスターがそのまま残っていたことが、現実の映画の境を曖昧にするトリガーだったんだと思います。
ちなみに映画の撮影だと、店内の配置や小道具をいろいろといじっても、撮影後に現状回復するので、ロケ地巡りをしても、雰囲気が変わっていることも珍しくありません。でも廣州亭さんの場合は、もしかすると、撮影時のままの部分も多いのかもしれません。
実際に『来る』を視聴しましたが、 廣州亭さんが登場するシーンは、壮絶の極み。よく飲食店であんなすごいシーンを撮らせたなぁと店主の方の寛容さにリスペクトしかありません。
ちなみにこのシーンに登場するのは、岡田准一さん、妻夫木聡さん、柴田理恵さんです。
横浜のソウルフード「サンマーメン」を出す中華料理店
さて話が逸れましたが、肝心の料理の話もしていきましょう。
今回頼んだのは、サンマーメン(400円)、チャーハン(600円)、焼きそば(600円)の3種類。
いずれも昔ながらの街の中華料理屋さんらしい雰囲気を感じるしっかり目の味付けでした。
なかでも印象的だったのが、焼きそば。サンマーメンと同じ麺を油で炒めて、その上にあんかけをのせたタイプ。ちょうどサンマーメンの汁なし版といった雰囲気でした。
映画のロケ地であり、昭和を体感できる街中華、さらにはハマっ子のソウルフードであるサンマーメンが食べられる「廣州亭」は、特に映画ファンにオススメしたいお店でした。
『来る』を見た人が行けば、映画の空気感そのままの怖さが味わえて、 「廣州亭」 に行ったことがある人は、『来る』を見ると腰を抜かすと思います(笑)。
●店舗詳細
「中華料理廣州亭」
所在地:神奈川県横浜市南区大橋町3-66
営業時間:9:00~21:00
アクセス:
弘明寺駅[ブルーライン]徒歩1分
弘明寺駅[京急]徒歩6分