かつて野庭にあった神奈川県立野庭高校の吹奏楽部は、1980年代から1990年代前半にかけて全国のその名を轟かせた強豪校でした。
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その吹奏楽部の指導に当たったのが、元プロチューバ奏者で、上大岡で音楽教室を営んでいた中澤忠雄さんです。
野庭サウンドが復活する日
人の心に感動をもたらす冒険の音楽とは
中澤さんの指揮の下で、奏でられる音楽は、人の心に感動をもたらす冒険の音楽として認知され、やがて「野庭サウンド」と呼ばれるようになりました。
もう30年近く前のことです。
野庭高校は、2003年に神奈川県立日野高校と統合され、神奈川県立横浜南陵高校となりました。野庭に高校があって、さらにその吹奏楽部が全国クラスの強豪だったことを知る人は、年々少なくなってきています。
そんな野庭サウンドを今でも奏でているのが、野庭高校吹奏楽部のOB&OGで構成される「ナカザワ・キネン野庭吹奏楽団」。
16年前に結成された楽団は、春と夏の年2回、定期演奏会を開催し、「野庭サウンド」を今に残す活動を行っています。
そして今年も、恒例の春の定期演奏会が開催される運びとなりました。
●イベント概要
◆第16回定期演奏会
【日程】2020年03月21日(土)
【入場料】1,000円
【会場】鎌倉芸術館 大ホール
※「JR 大船駅」から徒歩10分
【時間】会場:17:15 開演:18:00
【曲目】
マーチ「カタロニアの栄光」
古祀
東京ブギウギ
アラジン
ブラジル 他
http://nakazawakinen-noba.net/concert.html
私は、昨年の第15回定期演奏会に足を運びましたが、まず驚いたのが来場者の多さ。OB&OGの関係者だけでは、とてもまかないきれないほどのお客さんが集まっていました。
私は生で野庭サウンドを聞くのは、はじめてでしたが、演奏を聞いて涙するという得難い経験をすることができました。
その時の感想はコチラにまとめていますので、興味のある方は合わせお読み頂ければ嬉しい限りです。
今年も曲目に、野庭高校の十八番と言われた『ブラジル』が入っている当たりが心憎い演出です。
春の夕べに今も息づく伝説の『野庭サウンド』を体験してみるのも一興です。